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安心の値段

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実はこのテーマに関しては、昔の営業/コールセンター経験を含めて書きたいことは結構あるんですが、何せ受験生の身。詳しいことはおいおい書くとしましょう。

うちはオーガニックな食品をメインに扱っていますが、皆さんの「食の安心」にかけるコストというのは、どのくらいでしょう?もちろん人によって「安心」の定義は違いますから、安心できるレベルは全然違いますよね。ある人は原料の全てにこだわった究極のものでないと安心できない!でしょうし、とりあえず保存料着色料使ってなきゃ体にゃいいんだよねぇて人もいるでしょうし、衛生的に問題なきゃいいよ、なんて人もいるでしょう。どちらにせよ食べるときに何かしらの心配をしなくていい状態はとりあえず「安心」かもしれません。

新聞や雑誌のアンケートによれば、だいたい70%ぐらいの女性はオーガニック食品に関して、通常物より20~30%高いものまで許容するそうです。(男性はもっと低い、というよりそんなのにまったく興味なしという回答もとっても多いですが) じゃあオーガニック食品を扱えばいいんだな!と猫も杓子もオーガニック!とういう店舗が最近は増えてますが、完全オーガニックな商品で成り立っている店はまだまだ少数派ですし、通販でもビジネスとして成立している事業者はごく一部です。それなのに我も我もとビジネスチャンスを目指した新規参入が後を絶ちません。
なぜでしょうか。

それは先の数値に関する結構重要な視点が抜けているに他ならないからだと思っています。先のアンケートの答えには、「時々」もしくは食品の「一部」ならという前提があって返答していると考えられます。つまり、普段食べるもんにはそんなに値段はかけられないけどね、という答えなんです。

確かに一昔前より食の安全に関する世間の関心は増していますし、これから益々その傾向は続くでしょう。ただ今の日本においては、食の安心に払う値段は決して高いものではありません。つまり「ちょっと安全」で「ちょっと安心」もしくは「とっても安全」で「時々安心」をなんとなく許容しているだけなんです。日本でオーガニックが社会にもっと浸透するには、事業者が消費者に提供する価値をもっと見直さないといけないと思います。

皆さんはどう思われますでしょうか?


ちょっとアカデミックな参考:『食品偽装表示と生協産直』

  by jinzabro | 2004-09-16 23:18 | オーガニックな仕事

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